水冷できるA4-SFX。容量は11L。
おそらく多くのSFFファンにとって待望のA4-H2OがLian Liとのコラボで実現しました。
サンドイッチレイアウトと言われるA4-SFXが先駆けとなったレイアウトのまま、現代のハイエンドPCビルドに対応した最新版A4-SFXが今回発表されたA4-H2Oです。
H2Oという名前の通り、240mmラジエーターの簡易水冷(厚み55mmまで)に対応し、昨今のグラボ大型化に対応して厚み3スロット・長さ322mm・高さ55mmまでの対応と、A4-SFXと比べてかなり搭載できるグラボの幅が広がりました。
カラー展開はシルバーとブラックの2色。外装はA4-SFXと同じくアルミとなっています。また、ライザーケーブルはGen3,Gen4のモデルのどちらかを選択することができます。
また、電源はA4-SFXと同じくSFX,SFX-Lに対応。
デザインに関しては若干A4-SFXと異なり、A4-H2Oは直方体に近いカクカクとしてデザインになっており、I/Oポートは前面ではなく側面になっています。
値段はどうなる?
この記事を執筆している2月16日現在は日本国内での正規販売はアナウンスされていませんが、Lian Liとのコラボ商品ということで日本国内での正規販売があると考えていいでしょう。
neweggではもうすでにA4-H2Oの商品ページがあり、価格はPCIE3.0のモデルで129$、PCIE4.0のモデルでは169$と設定されています。
これが本当なら相当安いです。国内に入ってきても2万円くらいで買えてしまう可能性があります。
A4-SFXの時はDANが日本で売る気がなかったせいで国内で購入する時はオリオスペックでしか買えなくて4万円近く払う必要がありましたが、今回はLian Liが頑張ってくれることを期待したいと思います。
競合製品
競合するケースでぱっと思い浮かぶのはやっぱりFormD T1。
このケースは10Lを切る容量で240mmラジエーターの簡易水冷を搭載することが可能です(可能なだけでハードルは高い)。
2月16日現在はV2がそのまま購入できるっぽいです。プレオーダーとかではなくね。ちなみに値段は175$~280$。配送課金が45$でできて2週間で届くようになります。
あとは同じくLian LiのQ58ではないでしょうか。
こちらは14.5Lと少々大きめですが、無理のないPCビルドができ、短いATX電源なら乗ってしまうというもの。特徴的なデザインも惹かれる人が多そうなケースです。
値段はツクモで14980円。 https://shop.tsukumo.co.jp/goods/4718466010650/?cid=kakakukcom
SFFケース界のなかでは入手性も値段もかなり良い方です。
僕がAraiLab.をまだ稼働させていたら発売翌日には動画出してましたね。
ていうかよくLian LiはDANとコラボしてA4-H2Oを作りましたね。すでに完全オリジナルのQ58というケースがあるのに、役割の似ているケースをわざわざコラボして販売する理由がないように感じますが、それほどDan Casesの名前はでかいんですかね。
有名どころの競合製品はこれくらいでしょうか。
まとめ
正直Lian Li Q58が一番のライバルになる気がします。
Q58は国内で購入できて値段もまあまあ。デザインがかなり良くて小さすぎないサイズ感。初心者におすすめなのはQ58かもしれません。
ですが、あのA4-SFXの正式な後継者であるA4-H2OにはSFFオタクたちのロマンがあります。
このロマンを求めずしてSFFオタクは名乗れない。そんなケースかもしれません。
A4-SFXに触れてみたかったけど、7.2Lは小さすぎるし、CPUクーラーが弱くなっちゃうのは不安だったという方はA4-H2Oがぴったりです。
まだかまだかと、国内公式販売のアナウンスを待ちましょう。
ぼくはもうSFFオタクではないので買いません!
3月19日追記:発売日・価格決定
株式会社ディラックがA4-H2Oを3月30日に発売することを発表しました。
製品ラインナップとして、PCI-Express3.0ライザーケーブルが付属するA4-H2OX3とPCI-Express4.0ライザーケーブルが付属するA4-H2OA4が用意される予定。
A4-H2OX3 BLACK/A4-H2OX3 SILVER 市場想定売価税抜15,800円
A4-H2OA4 BLACK/A4-H2OA4 SIVLER 市場想定売価税抜19,800円