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【SFF News】NZXT H1が2022年版にリメイクされ再登場!ー初心者に超おすすめの簡単SFFケース

2022年2月17日

リメイクまでの経緯

NZXTとは

NZXTといえば自作界隈では知らない人がいないような超有名ブランドで、その主力製品はモノトーンでシンプルなデザインが特徴的なPCケースと簡易水冷となっています。

最近はその人気なデザインのままASRockとの協力でマザーボードを販売したり、着実に勢力を拡大してきています。

NZXT H1の歴史

NZXT H1は2020年の4月から発売されており、容量13.6Lというコンパクトなケースながら、非常にビルドのしやすいユーザーフレンドリーな設計とNZXT特有の外観の良さから非常に人気の製品でした。

しかし、ネジとPCBの間でショートし発火する可能性があるとし、2020年公式からリコールのアナウンスがあるなど、一時は購入できなくなる事態が発生した製品です。(参考: https://nzxt.jp/h1-announcement.pdf )

翌2021年5月に販売が再開されるも、それは問題箇所を交換した在庫のみの販売ということで、生産自体は完了していました。(参考: https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1326975.html )

人気商品であったため、生産終了は悔やまれましたが、今回そのアップグラードバージョンが発表されたということで、この記事では何が変わったのか、どんな人におすすめなのかについて解説していきます。

NZXT H1(2020年版)の特徴

NZXT H1(2020年版)はサンドイッチレイアウトを倒立させたレイアウトで、140mm簡易水冷CPUクーラー、SFX-L 650W電源ユニットを付属して5万円弱で購入できるケースです。

また、付属する簡易水冷、電源ユニットがH1に最適化して作られているため、無駄な水冷チューブ・配線が存在しないというメリットが有り、初心者にもおすすめしやすいケースでもありました。

詳しくはこちら

1型と2型(2022年版)の違い

1型と2型の違いについてまとめてみました。()内は1型です。

全長324mmまでの3スロット占有グラフィックボード対応 (最大305mm/2.5スロット占有)
電源容量750WのSFX 80PLUS GOLDフルモジュラー仕様電源ユニット搭載 (650W SFX-L 80Plus Gold フルモジュラー仕様)
大きさは幅196mm x 高さ405mm x 奥行196mm、容積15.6Lに大型化 (幅187mm x 高さ387mm x 奥行187mm、容積13.6L)
フロントI/OポートはUSB 3.2 Gen 1 Type-A×2、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、ヘッドホンジャック×1 (1型はUSB 3.2 Gen 1 Type-A×1でその他は同じ)
PCIe 16x Gen4 ライザーカードが付属 (PCIe 16x Gen3 ライザーカードが付属)
92mmケースファン(RF-92RC1-B1)が付属 (ケースファンは付属しない)

電源の強化/ケースの大型化によるハイエンドグラボ対応

今回のアップデートで一番大きいのはこれです。

電源がSFX-Lの650WからSFXの750Wに強化されたことで、電源容量的に不安があった300W級ハイエンドグラボ(RTX3080以上など)が搭載可能になり、全長324mmまでの3スロット占有グラフィックボードに対応することで、物理的に搭載できなかったグラボの多くが搭載可能になりました。

PCIE補助電源ケーブルは8PINが2つのみらしいので8pin×3必要なグラボはつけられません。

この変更だけでかなり購入する価値のあるケースとなっています。

電源に関してはTwitterでNZXTのJP公式がもうちょい強くしてくれっていう要望を受けていた気がします。

その声が届いたのかは不明ですが、非常にありがたい変更です。

H1の電源はH1に最適化されたケーブルがついてくるため、SFFケース初心者であっても、ケーブルの取り回しに苦労しないというメリットがあります。

その代わりその電源を他のケースで流用しにくいというデメリットはありますが、仮にH1を使わなくなったらH1のセットでメルカリとかに流せばいいだけですし、大したデメリットではないと思います。

2.0Lの大型化

これは特別気にする必要がないと思います。大きくなったことのデメリットよりも、メリットの方が圧倒的に大きいからです。

これが7.2Lが9.2Lになるとかなら話は別ですが、13.6Lが15.6Lになったところでという話。

経験上、12Lから16Lくらいまでは同じくらいの大きさな感覚です。18Lまで行くとNR200クラスなのでちょっと大きい。ただし、H1は煙突型ケースなのでNR200系統のケースよりも接地面積を取らないということは忘れてはいけないポイントです。

AraiLab.(以前運営していたSFFケース専門YouTubeチャンネル)ではハードにPCを使用するなら10台後半Lは必要という結論付けをした覚えがあります。

その観点から見ても15.6Lにするという判断は大正解だと思います。

変わっていない点について

変わっていないのはデザイン・構造と簡易水冷くらい。

H1(2020版)を土台として1からすべてを見直した製品であることがわかると思います。

まとめ

値段はおそらく1型から据え置きだと思います。

というのも、2022年版のH1はすでに海外で発売されています。

公式通販の価格が$399なので、5万円弱という値段は変わらないのかなというところ。

値段が据え置きでかなりのアップデートがなされたH1は間違いなく「買い」な商品になっています。

NZXTのデザインが好きな方、小さいPCを組みたいけど色々ハードルが高くて敬遠していた方、2020年版のH1では不満があった方、全てにおすすめできる製品です。

公式サイト

公式販売サイト

  • この記事を書いた人

アライ

22歳の大学生で、大学では有機化学系の研究を行っています。
このブログでは趣味のカメラ・PC・ガジェット・アニメなどについての情報を発信しています。

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